ここに、一冊の手記がある。
彼女が新しい場所に移る前にここに置いていったものだ。


彼女は、ごく普通に生きるはずであった。
だが、運命はそうはさせてくれなかった。





普通の生活





少女はこれ以上を望まなかった。
ただ、このような生活がずっと続いてほしかった。
しかし・・・





「普通」が終わる時





彼女は孤児となり、孤児院「伺彩館」に身を寄せた。
だが、彼女に友達は出来なかった。
そして、彼女は次第にある遊びを覚えていく。





擬人化を知った日





彼女は5年間を孤児院で過ごした。
やがて、ある名家に養子として引き取られる。
彼女は父、母、そして二人の兄を新しく持つ事となった。





新しい生活




そして、義母よりその家に伝わっている流派「萌化流」を教えられる。





萌化流の極意





ある日、彼女の元にある出来事が起きる。
彼女の心はその日を境に壊れていった。





何も無くなった






彼女はその日、不思議な経験をした。
今までの自分とはなんだったのか。
そんな疑問を携えて。





二律背反





答えが正しいかは分からない。
だが、確かに答えはそこに一つはあった。






だが、禁忌を犯された彼女への世間の目は
冷たく、そして厳しいものだった。
何より辛かったのは、
その姿が全世界へと晒された事だった。
彼女を彼女と見ない者達の手によって





Data




彼女はどこかへと消えようとした。
誰にも見つかる事の無い、どこかへと。
そして、彼女はある宝物を見つける。
一つの宝物と引き換えに・・・





ある雨の中で





少女は壊れた。
名前も記憶も時間も
何もかもを無かった事にするかのように





少女の崩壊





彼女は時の回廊を彷徨った。
回廊に火を灯したのは、一つの宝物だった。





少女の時間と




一度は崩れた彼女の心。
失った物は大きかった。
だが、たった一つ大きな物を得た。
そして、彼女はある決意を固めた。





"私"の根幹





全ての過去を彼女は自身の手で断った。
今、彼女は新しい地で、前へ進もうとしている。





未来へ向けて





彼女はこの日以降、日記をつけていない。



過去を振り返ると、あるのは悲しみだけだから







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